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カーケアのアレコレ
2023/12/08
塗装面を紫外線の攻撃から守る!

『直射日光って車の塗装を痛めるんですか?』と聞かれました。

 

少しカーケアの知識をお持ちの方であれば、紫外線が塗装面を痛める事はご存じだと思います。今日は、その理由や車の塗装に関する情報、そして私達でもできる対策について考えてみようと思います。

 

 

紫外線ってなんでしょう??

 

まず紫外線は電磁波です。電子レンジのあの電磁波です。そして日光の中に存在します。同じ電磁波ですが、電子レンジの電磁波とは波長やエネルギー量が全く異なります。 太陽光の紫外線にはA波 B波 C波の3種類があり、C波は成層圏(地球と宇宙を区切る空気の層)で完全に吸収されてしまいますので、地上に到達するのはA波とB波になります。

 

 

その紫外線が塗装面を攻撃するってどういう事なのか?

 

この紫外線ですが、波長が短くなればなるほどエネルギーが強いです。

 

塗装面を紫外線の攻撃から守る!

 

【マイクロ波の波長:100000000nm】=電子レンジ

【A波の波長:315~400nm】=紫外線

【B波の波長:280-315nm】=紫外線

 

 

塗装には常にA波とB波が降り注いでいます。。。。

太陽の絵の部分です。

電子レンジの電磁波よりエネルギーが大きいって、驚きです。。。

 

 

その紫外線が車の塗装にどんなダメージを与えるのかですが、

 

車の塗料は顔料、樹脂、添加剤、溶媒といった4つの成分が混ざり、結合して作られていますが、紫外線はその結合を徐々に破壊します。その結果、塗装面が劣化を引き起こします。

 

 

塗装面の劣化が起きるとどうなるの?

 

 

塗装面を紫外線の攻撃から守る!

 

①チョーキング現象

塗装面を触ると手に色がついてしまう状態です。皆様もご覧になった事があるかと思います。これは塗料が紫外線により劣化分解され粉状に変質した状態です。また白っぽく色褪せる症状もあります。これはチョーキングの前段階にあたります。

 

特にソリッドカラーは紫外線の影響を強く受けてしまいます。

 

パールやメタリックはどうかというと、ソリッドに比べ紫外線の影響を受けにくいです。これは紫外線を反射する材料である雲母[マイカ]やアルミ紛を混ぜて作ってあるからです。紫外線を跳ね返す事で吸収量を減らしています。

 

②色褪せ

紫外線は、塗料を構成する材料の結合を破壊してしまうだけエネルギーがあるため、劣化が進むと光の反射具合が変化し、彩色や発色が落ち見えるようになります。

 

 

塗装面を紫外線の攻撃から守る方法

 

 

今年の日本の夏は前例がないほどの酷暑となり、また冬も暖かく、好天日も多くなりました。

 

暑く日照時間の長い乾いた日々が多い気候になってきてると思います。

 

VOODOORIDEの故郷アメリカのアリゾナも非常に高温で乾燥していて車にも人にも厳しい地域なのですが、そこで暮らすカーマニアのカーケアには車を紫外線の攻撃から守るヒントが沢山あります。

 

それをご紹介します。

 

 

①日陰に駐車する。

屋根付きの駐車スペースや木陰、日陰を見つけて駐車する。チリも積もれば山となる。ちょっとした外出先でも、このポイントを気にかけて実行しましょう。

塗装面を紫外線の攻撃から守る!

 

 

②コーティングで守る

カー用品店やインターネットショップで購入できるコーティング剤を活用すれば十分な紫外線対策ができます。特に紫外線対策に優れた製品が良いと思います。撥水性や汚れにくさなど目視確認できる項目の性能を気にされる方が多いのですが、経験上それらの項目に圧倒的な優劣はないと考えています。実際、汚れは見えている訳ですから気になったら洗車して除去すれば問題は解決できます。それよりも目には見えなくてもジリジリと塗装面を痛めつけていく紫外線に対する保護性能はとても重要だと思います。

塗装面を紫外線の攻撃から守る!

 

 

③小まめに洗車する(塗装面のチェック)

鳥の糞や虫の死骸、水滴跡なども、紫外線の影響を強く受けます。そしてそれらを放置すると塗装面のクリアコートを劣化させてしまう事が実際に起きています。

 

ただ心配は無用です。この問題は定期的な洗車で防ぐ事が可能です。

 

洗車後は面倒でも直ぐに水滴を拭き取ってください。そして洗車でも落とせない汚れを確認した場合は、別途磨き取り、塗装面は出来る限り綺麗に保つことが重要です。

塗装面を紫外線の攻撃から守る!

 

 

④車の保護カバー

車の使用頻度が低い場合に有効な手段です。車をカバーで覆って保護する事で紫外線からの影響をほぼカットする事が出来ます。

 

 

⑤プロテクションフィルム

一般の方が自身で施工する事が大変難しく、高価である事がネックになる方法ですが、車の外装全体をプロテクションフィルムで保護する方法もあります。

 

紫外線だけでなく、飛び石など道路に落ちている破片による塗装面の欠けや、車を長年使用する中で必ず発生するひっかき傷からも保護ができます。

 

 

 

紫外線対策をする価値はあると思いましたか?

 

 

弊社の経験上、紫外線による塗装面のダメージは、もっとも過酷な環境下においては、ほんの数週間で発生してしまいます。

 

そしてほとんどのケースで修正する事はできません。

この事実には対策を考える価値があると弊社は考えます。

 

愛車が輝きを失っていく事はもちろん悲しい事なのですが、車の乗り換え時の下取り価格を左右する要素にもなっていると考えられるからです。

 

塗装面が色褪せたり、劣化損傷している場合、中古車の価値は最大20%近く下がると聞いた事も有ります。

 

これらの悲しい結果となってしまう前に、いつもの洗車に紫外線対策をしっかり考えたカーケア製品を取り入れていく事を強くおすすめいたします。

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