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カーケアのアレコレ
2023/06/05
タイヤをアルカリ系洗剤で洗って良いの???

アルカリ洗浄剤でタイヤを洗う事に対してお問い合わせを受ける事が有ります。

 

アルカリ洗浄剤と言っても目的によって様々な種類がありますので一概には言えませんが、

弊社製品

【SHOQ ホイール&タイヤクリーナー】

を使用してタイヤを洗浄する事に関しては

 

【安全であり問題なし】とお答えしています。

 

 

その理由を下記に記載させていただきます。

 

 

 

下記の2つの点で問題が無いかを検討した結果です。

 

 

 

●タイヤはゴムをはじめとする多材料が混ざって結合しているため、その結合に影響を及ぼす外的劣化因子に洗車が関係する項目はあるのかを調査。

 

 

 

●材料である各種ゴムの薬品に対する耐性に関して調査。

 

 

 

 

先ずは

タイヤの結合状態に影響する外的劣化因子

 

【熱】

走行中タイヤは常に加熱されます。そして夏場のアスファルトもタイヤを加熱します。これらは確かにタイヤを劣化させそうなイメージがありますが、熱そのものに攻撃性があるのではなく、そこに酸素などが加わる事によって劣化促進させるそうです。

 

【紫外線】

太陽の光には、光酸化劣化を引き起こす紫外線が含まれています。紫外線は人の肌を焼き、塗装やアルマイトなどの色を退色させるほどの力を持ちます。ゴムも例外なく紫外線には弱く、光酸化劣化によってゴムは硬化し、表面にクラックが入るという劣化現象が現れます。

 

【オゾン】

オゾンは紫外線などから生成される気体で大気中に存在します。強力な酸化作用でゴムの劣化を促進させます。

 

【金属イオン】

実際はタイヤゴムを製錬する過程に配合される加硫成分に関係しタイヤの内部で起こる現象です。タイヤの使用管理に関係する内容ではないですが、あえて言うならタイヤ表面に付着したブレーキダストや鉄粉もゴムを痛める要素とも言えます。

 

【疲労】

長期間に渡って外からの圧力を加えたり、繰り返して曲げたり伸ばしたりすると、その摩擦や接触が原因となってゴムが「へたり」ます。これが疲労劣化です。

 

 

 

 

【熱】や【紫外線】【オゾン】【金属イオン】合成物に共通する劣化因子で、これらは全て酸素が悪さをする酸化現象に繋がり物質が劣化していくという事です。

 

分かり易く表現するなら【サビる】とも表現できると思います。ゴムも錆びます。

 

 

上記内容はタイヤクリーナーとゴム結合劣化の関係性を確認するため、外的劣化因子として書きましたが、日常使用におけるタイヤ品質の劣化不安を煽るような意図はありません。実際に認知されている劣化因子を記載したのみです。ご承知ください。

 

これらの劣化因子は使用者の管理で抑制できる事項ではありません。地球上に存在する合成物には全て関係してくるといっても良い項目です。

 

そして充分な耐性が求められる項目ですので、タイヤメーカー様、ゴムメーカー様共に、劣化を抑止する充分なノウハウをお持ちで、そのノウハウが製品に投入されています。

 

タイヤゴムを製錬する過程で、弾性を保つ補強剤や劣化や老化を可能な限り抑止するゴム薬などを加える事で、私たちが特に劣化を気にせず、長期間安心して快適にドライブを楽しめるタイヤを生み出してくれています。

 

タイヤをアルカリ系洗剤で洗って良いの???

 

 

現代のタイヤは素晴らしい品質です。

 

 

ゴム結合に影響する外的劣化因子には本題でフォーカスしている洗浄剤との関係を考えさせる内容は確認できなかったことをご確認いただけましたでしょうか?

 

 

 

 

次に

材料であるゴムの薬品に対する耐性に関して

調べた内容を下記に記載いたします。

 

ショックホイール&タイヤクリーナーはアルカリ性水溶液が原材料となっています。

ですので

アルカリ水溶液に対するゴム材料の耐性

について調べてみました。

 

タイヤの原材料として使用されるゴムには

天然ゴム(NR)スチレンブタジエンゴム(SBR)ブチルゴム(IR)

があります。

 

どの原材料も高濃度及び低濃度のアルカリに対して耐性評価は【良】

という判定です。

 

【良】のレベルが、どの程度なのかも合わせて記載します。

 

●優・・全く、あるいはほとんど影響がない。

●良・・若干の影響はあるが条件により十分に使用に耐える。

●可・・なるべく使わない方がよい。

●不可・烈しい影響があるため使用に適さない。

 

 

若干の影響は有るが条件により充分に使用に耐えるという評価を、どのように判断したら良いのでしょう。。。

 

 

 

 

更に耐性評価試験方法まで掘り下げて調べます。

 

 

耐性評価試験はアルカリ水溶液にゴムを漬けて、試料の外観の変化、液の汚染の程度、物性の変化(引張り強さ、伸び率、硬さ)重量の変化をチェックし、耐性を優・良・可・不可で判定します。

浸漬試験という試験で、JIS K 6301(新JIS K 6258)の試験規格で行われます。常温で7日間もゴムをアルカリ水溶液に漬け込みます。

 

その結果 

 

【良】

【若干の影響は有るが条件により充分に使用に耐える】

 

という判定になったという事です。

 

 

そんなに影響がないんだろうな。。。という印象の結果ですが、実際はどの程度の影響なのか比較があると理解しやすいと思いましたので比較対象となりそうな試験も調べてみました。

 

 

海水を使った、耐海水性試験です

ゴムを100時間前後、海水に漬けた後のゴムの変化を確認する試験ですが、

アルカリ水溶液に漬けたゴムの変化の値と比較してみると

【引張り強さ】【伸び率】【硬度変化】の全ての項目で

 

海水の方がゴムに影響が出ている状態です。つまり、その程度の影響レベルという事になります。

 

もちろん、海水の影響も問題と捉えるレベルではありません。

このレベルを問題ありと考えるのであれば、海の近くにお住いの方々はリスクに晒されながら運転をしている事になります。

 

 

 

ここまでのご説明で、

SHOQホイール&タイヤクリーナー

によるタイヤの洗浄は

【問題なし】とご理解いただけると思います。

 

 

 

 

 

 

ショックホイール&タイヤクリーナーは

効果的に足回りの油汚れを洗浄する製品です。

アルカリ性水溶液を原材料とししています。

 

ですので、製品の目的に照らして、

上記の様に潜在的な問題がないかを

個々の成分に対しても検討し開発されています。

 

加えて成分濃度も浸漬試験の濃度には程遠い濃度です。

またタイヤを漬け置き洗いするような製品でもありません。

 

 

そして洗浄するという短時間の作業で洗浄液がゴム内部にまで浸透する事も考えられません。

(タイヤゴムが水分を吸い込む速度は浸漬した場合でも1秒あたりナノレベルです。)

 

更に洗浄後は薬剤を綺麗に濯ぎ流す使用方法ですので、作業後にアルカリ水溶液がタイヤ表面に残留することは有りません。

 

万が一濯ぎ残しがあった場合でも、十分な水で濯いだ後の濃度ですから、元の濃度から考えると、ほぼ無に等しいレベルとなります。

 

 

 

実際にショックホイール&タイヤクリーナーは世界中で15年以上販売されてきました。現在まで特筆すべき問題は一件もありません。 その化学組成は、ホイールとゴムタイヤの両方の表面を安全に洗浄するために特別に開発されました。

 

その高い洗浄性と安全性から、ホイールやタイヤだけでなく、シールチェーンの洗浄にも活用されています。

 

 

逆に定期的なタイヤの洗浄は、タイヤ表面に付着したブレーキダストなどの金属性の汚れを取り除けるため、タイヤ表面上でわずかにおきているであろう酸化劣化要素を取り除くというメリットも考えられるのではないでしょうか?

 

 

以上、SHOQホイール&タイヤクリーナーを使用しても問題ないという考察をご紹介させていただきました。

 

皆様のお役に立てますと幸いです。

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